2018/06/18

Internet Neutrality ネットの中立性って?

Net Neutrality

最近、時々耳にする言葉ですが、あまりにも当たり前すぎて気にもしていませんでした。昨年末、アメリカ連邦通信委員会(FCC)がネット中立性の撤廃を決定しました。オバマ政権の時は「ネットワーク中立性保護のための法律」まで整備されていたのに、トランプ政権になった途端「ネットワーク中立性の保護は企業の成長を阻害する」として “撤廃” を表明したのです。オバマ政権の遺産を次々と “ちゃぶ台返し” するトランプさん、本当にいいんですかね。強い者はより強く、弱者は切り捨てられる方に向いている気がしてなりません。

ネットの中立性ってなに?
私たちがインターネットを使うときは、必ずネットワークプロバイダーを経由しています。簡単に言うと、このプロバイダーに「ネット上のコンテンツをわけへだてなく中立に扱いなさい」と言うこと。なにを今更感があるものの、現実を考えるとすごく重要なことなのです。昔と違って現在では動画配信がコンテンツの多くを占めるようになりました。ネットワーク回線には容量があるので、動画配信が多くの容量を占めてしまうと、一般的に使える回線容量が圧迫されてしまうわけです。プロバイダーは通信品質確保のために設備増強をし続けないといけなくて、それはたまったものではない・・と言うことなのです。

現在でも、プロバイダーは動画などのコンテンツ配信業者に対して容量によって課金はしているでしょうが、インターネット上に繋がってしまえばインターネット回線の上で制約はありません。中立に扱われているわけです。プロバイダーが持っている回線品質が悪ければ(遅ければ)、視聴者は Netflix や Hulu のような動画配信を不具合無く受けることができなくなります。つまり、ここまでは、プロバイダーもコンテンツ業者も我々も Win-Win-Win な関係になり喜ばしいことなのです。

では、何故、中立性を訴える人達も多いかというと、コスト負担の一部が間違いなく我々ユーザーにもかかってくることと、さらに重要なのは、プロバイダーにコストを払える事業者は良いですが、払えない小規模事業者は淘汰されてしまい、また新規事業者の参入障壁にもなりうるからです。

賛否両論あるのは間違いありません。ですが、消費者目線で考えるなら、より良いサービスを受けるために追加費用を負担するのは自然ですし、動画配信業者による回線圧迫なしにメールやネットを使えるに越したことはありません。モバイル通信では通信制限という形でそれに近いようなことが既に行われていますからね。インターネットの世界でも通信速度・容量課金制になっていく方向にあってもおかしくありません。

日本では幸い、プロバイダーが地域を独占している状況は少ないと思います。競争原理が働くことでユーザーへの負担は最小限に抑えられるのではないでしょうか。(国土の広いアメリカではケーブル回線のみという地域がけっこうあるらしい)

「中立性」という言葉は一見良く聞こえますが、言い換えれば、実は皆に制約を課していることのように思えます。インターネットの普及段階では「中立性」は重要でした。ですが、もはや普及段階を越えてしまって、更に発展させていくには「中立性」がむしろ障害になっているのではないかなぁ・・・と思ったりしています。費用負担が増えるのは嫌ですけどね。


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