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2020/01/20

ワット・チェディヨートトーン Wat Chedi Yot Thong, Phitsanulok - スコータイ様式の美しい仏塔が残る寺院

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ワット・チェディヨートトーンは、1360年代にリタイ王がスコータイ王国の都をピッサヌロークに移した頃に建立されたと言われています。城壁の外側、ナーン川から約700m東側にあります。建立当時は堀で囲まれていたようですが、現在は市街地からは少し離れて住宅地の中にあり参拝や観光客はほとんど訪れません。

何と言ってもこの寺院で有名なのは、ピッサヌロークで唯一残された蓮のつぼみ型(スコータイ様式)の仏塔です。スコータイやシーサッチャナライの旧市街には同様の仏塔が数多く残されていますが、この寺院のように単独で建っている仏塔はほとんどありません。タイ寺院の構成を考えると、建立当時はこの仏塔の東側(写真の手前側)に礼拝堂 Viharn があったのではないでしょうか。

ピッサヌロークは地理的に重要な場所にあるため、何度となく戦火に見舞われました。この仏塔も近年になり修復される前は、仏塔上部に穴が開き崩壊寸前だったと言われます。復元された仏塔は、底辺が約9mの正方形で、高さは約22mあり、仏塔の上部には立仏像の一部が残っています。

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寺院入り口の可愛らしい装飾を施した門をくぐると仏塔は目の前にあるのですが、その手前にスコータイ調らしくない仏像を祀った祠がありました。

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右手には塔堂 Mondop (あるいは礼拝堂)があります。ここも階段を登った先にホールがあるのですが、残念ながら施錠されていて入ることはできませんでした。

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本堂は左手で、その奥は僧院になっているようです。本堂入り口(東側)は閉じられていましたが、実は裏手(西側)のドアが開いているのが確認できたので、その手前の策にあるドアを開けようとしたところ、僧院の犬に襲われそうになりました。寸前で出てきた僧侶に助けて貰ったのですが。。。僧侶が犬に一声かけると、低い声でうなって今にも飛びかかってきそうだった犬が急に尻尾を僧侶の元へ。そして、僧侶にまとわりつくかのように私に近づいてきました。

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本堂の正面入口(東側)

本堂入り口には結界石があり、その奥に装飾されたドアが見えます。

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ここからなら本堂の周りを見て回ることができるので、靴を脱いで階段を登ると、窓が開いていたのでご本尊様を拝ませて貰いました。本堂の中には先ほど助けてくれた僧侶が居て、瞑想を始めるところでした。写真を撮ってる私に気付いた僧侶は、にこやかに微笑みながら何やら私に話しかけてきて、ご本尊裏手のドアを指さします。多分、中に入ってきたら? と理解して、遠慮無く本堂内に入らせて頂きました。

瞑想する僧侶の後ろで正座して、しばし気持ちを落ち着かせたところで何枚か写真を撮りました。

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ワット・プラシーラッタナマハタートやワット・ナンパヤーを見てきた後なので、本堂内は大変シンプルに感じましたが、観光客が全く居ない本堂で、僧侶の後ろで心を落ち着かせて神聖な気持ちなれたのは良い経験でした。

さて、観光客があまり訪れない寺院を見て回るときは犬に要注意です。これまでも何度となく威嚇されたことがあります。チェンマイの寺院や、バンコクの寺院でも犬に追いかけられて怖い思いをしました。縄張り意識があるのでしょう、ある程度その場を離れるとそれ以上は追ってきません(笑)


 

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