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2020/01/15

ワット・プラシーラッタナーマハータート(1) Wat Phra Sri Rattana Mahathat, Phitsanulok タイで最も美しいと言われるチンナラート仏 Phra Phuttha Chinnarat を祀る寺院

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チンナラート仏 Phra Phuttha Chinnarat を祀るこの寺院、地元では古くからワット・ヤイ Wat Yai(大きな寺院の意味)として親しまれています。ワット・プラシーラッタナーマハータート創建されたのは 1357年で、スコータイ王朝第六代リタイ王 Li Thai(1347 - 1368)の時代です。実は、その100年以上も前に建立された同名の寺院がシーサッチャナライにあります。シーサッチャナライはスコータイ旧市街から北に約60km離れた遺跡の町なので、寺院にも多くの遺跡が残っていますが、れっきとした現役のタイ寺院なのです。どちらの寺院も第一級王室寺院です。

ピッサヌロークのこの寺院は、プラプッタチンナラート Phra Phuttha Chinnarat(勝利の王)と称される金色の仏像が非常に有名で、タイ国内で最も美しくかつ庶民から最高の崇拝を受けている仏像であると言われています。作られた年代には諸説あるようですが、リタイ王が鋳造を命じて 1364年に完成、寺院礼拝堂に安置されたと言うのが有力です。チンナラート仏の鋳造には、シーサッチャナライ、チェンセン、ハリプンチャイなどから集めた有名な仏像職人があたったと言われていますが、なかなか思うような物が作れずに3回作り直させたという事です。

チンナラート仏と同時期に作られた仏像が他に二体あります。一つはチンナシー仏 Buddha Chin Si、でもう一つはサーサダー仏 Phra Sri Sasada です。いずれもワット・プラシーラッタナーマハータートに安置されているのですが、ここにあるのはレプリカで、本物はラーマ5世の命によりバンコクのワット・スタット Wat Suthat に移されて、その後、ワット・ボウォンニウェート Wat Bowonniwet に移設・安置されています。

寺院内の建物と仏像の配置図はこちら。(境内にあった掲示板に加筆)

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ナーン川側の正面入口から入ると正面にチンナラート仏を安置する礼拝堂 Viharn があります。

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薄らとチンナラート仏の姿は見えていますが、礼拝堂内部には多くの人が居ました。立ったままでの写真撮影は禁止されているので、スペースができるのを待ってチンナラート仏の写真を撮りました。

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周りの装飾もさることながら、仏像背景の炎飾りと両手脇のナーガ像、そして顔付きも凜々しくて美しい。正座して仏像をしばし眺めて心が洗われたところで、ブレ無し写真が撮れるまで何回も無音シャッターを押しました。

次はチンナシー仏です。英語訳からは「チンシー」としか読めないのですが、「チンナシー」と書かれている記事が多いのでチンナシー仏とします。

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小さな礼拝堂の入口上部には Chinsi と書かれていて(Google翻訳)まるで額の中に仏像が描かれているよう。

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この仏像も素晴らしいく、チンナラート仏と比べると顔付きが少しふっくらしておりおおらかな印象を受けました。

最後はサーサダー仏。私が寺院を訪問したときはナーン川沿いの正面入口付近が工事中で使えず、南側の入口から入りました。入って正面に見えるのがサーサダー仏が安置されている礼拝堂です。右手には本堂があります。

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チンナシー仏からは回廊で結ばれているので、この入口から入る人はさほど多くありません。中に入るとまず大きな黒い仏像があり、その奥にサーサダー仏があります。

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こちらの仏像は少し顎付近が角張っていて他の二体と比べると無骨な感じがします。三体とも同じポーズで瞑想をしている姿です。気持ち、この仏像の目は他と比較して大きく開いているように思えました。

チンナラート仏は西側を向いており、チンナシー仏は北側、サーサダー仏は南側です。そして仏塔を背にして東側を向いて立っているのがアッタロット仏です。現在は遺跡として残っている場所にかつて大きな礼拝堂があり、その中にアッタロット仏が安置されていたのだと思います。

チンナラート仏はナーン川や王宮方向を見ている? ワット・ヤイができたのは1357年で、アユタヤ王朝がピッサヌロークに王宮を置いたのは1463年頃から約30年間なので時代的に合いません。また、現在のナーン川は元々城壁内に水を引くために作られた水路だったので(タイの謎解き散歩、著・柿崎一郎)※、ワット・ヤイが建立されたときは目の前に今の様な川は無かったのです。

※ ネットで調べた限り、ナーン川水路説はこの著書以外に見当たりませんでした。

さて、チンナラート仏のレプリカがバンコクのワット・ベンチャマボピット(通称:大理石寺院)にあることはよく知られた事実です。ワット・ベンチャマの仏像を見たときに美しいな・・と思った記憶があるのですが、「本物」と比べるとどうなんでしょう。ネットで調べてみましたが、二体を並べて比較した写真が見当たらなかったので作ってみました。

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左:ワット・プラシーラッタナマハタートのチンナラート仏、右:ワット・ベンチャマボピット

仏像の背後や周りの装飾は同じです。ぱっと見はそっくりに見えるのですが・・・、よく見ると顔の輪郭が異なります。ワット・ベンチャマボピットの像の方が頬が丸くふくよかな感じがします。また、眉間の装飾も異なるのがわかります。更に言うなら、組んだ足がチンナラート仏の方がしっかり作られているように思えるし、乳首の位置が全く異なります。100年以上も前の複製ですから全く同じ様に作ることなどできません。炎飾りと両手脇にナーガ像を持つ仏像が「チンナラート仏」と言う事でしょう。

チンナラート仏はタイ国民から最高の崇拝を受けている仏像なのですが、Wiki を見てみると、そんな最高の崇拝を受ける仏像がもう一つあることがわかりました。それは、チャチュンサオ県にあるワット・ソートン Wat SothonwararamLuang Pho Sothon なのだそうです。この寺院外観は大変美しく、バンコクから日帰りも用意なので必見です。





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