【門司港散策】門司電気通信レトロ館(旧 逓信省門司郵便局電話課庁舎)
門司電気通信レトロ館は、1924年(大正13年)に旧・逓信省門司郵便局電話課庁舎として新築されたものです。建物の外観は、垂直に刻まれた細長い窓とアーチ状の柔らかいカーブを特徴とする優雅なもので、門司港で最初の鉄筋コンクリート構造のビルとして門司港レトロの代表的な建造物の一つです。(2009年に近代化産業遺産に認定)
場所は、門司港レトロの中心から多少離れていますが、門司港駅から約1km、ゆっくり歩いて15分程度でしょうか。門司港駅からプレミアホテル門司港方面に歩き、ブルーウィングもじを渡って旧門司税関前を通って鎮西橋に抜けます。そこからは道沿いに約350mです。かつて、この通りには門司銀行、藤本ビルブローカー銀行門司支店、三井銀行門司支店などが立ち並んでいました。また、出光興産の創業地でもあります。
日本の電話創業は1890年(明治23年)です。同時に東京と横浜に「電話所」が設置されました。街頭公衆電話の誕生はそれから10年後の1990年(明治33年)、新橋と上野の停車場に初めて「自働電話」設置されました。電気通信レトロ館前の角には、日本最初の公衆電話ボックス(東京・京橋)の復刻版(真っ赤な電話ボックス)があります。
門司に公衆電話ボックスが登場したのは1902年2月(明治35年)で、旧・門司駅入口に設置されました。東京から遅れることわずか2年、当時の門司港がいかに栄えていたかがわかります。(門司港は大連などと定期航路があったため早くから通信設備の設置が求められ、1900年に小倉や若松とともに電話が開通しました)
館内には数々の貴重な電話機や携帯電話などが展示されていて、日本の電話機の歴史、公衆電話の歴史、携帯電話の歴史などを見ることができます。
「門司電気通信レトロ館」がオープンしたのは「門司港レトロ」のオープンと同時で1994年。NTTとして窓口業務は1999年(平成11年)まで続けられていました。子供の頃、電話局と言えばここ。路面電車の東本町停留所前にあっていつも目にしていた建物です。当時はこの建物が大正時代末期に建造された歴史的に重要なものだとは全く知りませんでした。
入場無料、9:00~17:00(入館は16:30まで)の開館です。(休館日は月曜日)
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