2011/09/17

第二四半期に販売された携帯電話の世界シェア - ランキングに表示されない会社がSamsung + LG + Appleの合計数以上を売っているという事実 -

2011年第二四半期の携帯電話販売台数は、前年同期に比べて16.5%増加しました。そのうち、Smartphoneだけを見ると73.6%の増加で、Smartphoneが全体の25.1%を占めるまで急激に増加しています。[Gartner Newsroom]

昨今、Smartphoneばかりが注目されていますが、携帯電話全体の販売台数を見ると、相変わらずNokiaがトップシェアを維持しています(22.8%)。次いで、Samsung(16.3%)、LG(5.7%)、Apple(4.6%)と続きます。実は、新興国の勢いは無視できなくて、Top 10以下の 「その他」 に含まれるメーカー全体のシェアは35.8%もあり、Samsung, LGとAppleの販売台数を足した数字よりも大きいのです。しかも、その割合は同時期で比べると2010年の28.1%から7.5%も拡大しています。この3社の増加台数は1,000万台なのに対して、「その他」の増加は5,000万台にも及びます。

globalphonemarketshare-thumb-615x414-63571.jpg

theAtlanticは、この「その他」に注目した記事を紹介しています。

「その他」に含まれるメーカーの数は数千にもおよびます。中でも、中国とインドは半端ではありません。グレーマーケット向けの超格安携帯電話を製造する零細企業が数千もあるとのことです。たとえば、中国の深せんだけでも年間に10億台も製造しているとも言われています。これらは論外としても、四半期に10万台程度製造している企業が中国とインドだけで400〜500社もあるというのは無視できません。もちろん、これらは新興国向けのチープな携帯電話でiPhoneのようなSmartphoneではありませんが。

深せん市の携帯電話メーカーは、上記のような零細企業だけではありません。Top 40に入るような企業もあり、台湾のHTCのように変貌する可能性を十分に持っています。また、インドの国産トップメーカーは、既にTop 10を狙える位置につけています。

アメリカ、日本などの先進国ではSmartphoneに注目が集まっていますが、世界レベルで携帯電話市場を見ると、やはり主力は一般の携帯電話であり、そこではNokiaがトップシェアを保っています。5番目に位置するAppleでさえ、シェアはわずか5%以下でしかありません。市場は極端に断片化・分散化しています。長期的に見て、もしも中国やインドの中小企業が統合していくことになれば、その中から巨大な企業が生まれてくる可能性もあると指摘する声もあります。


「携帯電話」という括りで市場を見ていくのは難しくなっていくように思います。Internetで様々な情報が得られる現在では、音声だけにとどまらない通信手段としてSmartphoneのニーズは確実に増大していくのでしょう。iPadのように「携帯電話」とは言いがたい新しいデバイスも市場で急激にシェアを伸ばしてきています。

昔からのMacファンの一人として、MacもiPodもiPhoneも、そしてiPadも買ってしまいましたが、Appleが切り開いてきたと言ってもよい今の流れ、Appleの進化に取り残されそうな思いを感じる今日この頃です。

そんな中、Sharpの"ガラパゴス"がひっそりと息を引き取りました。ザウルスを使っていた頃もありますので、そんなSharpも嫌いではありません。ガラパゴスという自虐的なネーミングも面白かったのですが、あまりにもiPadに似すぎていた。“マネ物”を堂々と売り込む根性と感性、決断力が日本人には乏しいのでしょう。ガラパゴス化の代名詞のような Docomo i-mode も世界携帯電話市場で取り上げられることは全く無くなりました。中国に抜かれたとは言え、まだまだ世界第三位の経済大国なんですがねぇ。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント