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2019/04/10

【門司港散策】門司中央市場 - 古くて新しいシャッター街 -

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老松公園側の入口。かつてはこの前に公設市場があったので、こちら側が市場正面なのでしょう。

栄町銀天街
が少しハイソな商店街なのに対して、門司中央市場は庶民の生活に密着した市場です。昭和7年(1932年)の古地図を見ると、老松公園の南西側に1921年(大正10年)に開設された公設市場がありました。戦後は近くに闇市ができて、それが門司中央市場の始まりと言われています。アーケード街が完成したのは1958年(昭和33年)で、市場内の標語に61周年と書かれているのは1958年から数えてと言うことでしょう。けれども、アーケードができる前の昭和30年頃に撮られた写真にも「中央市場」の名前があることから、市場の始まりはもっと以前だったと思われます。どの街でも古い市場はシャッター街化が進んでいて、ここももちろん例外ではありません。ですが、この市場には朽ち果てそうな廃墟感は全く無くて足を運ぶとなんとなく楽しい場所です。

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栄町銀天街方面からの入口

2012年に近くまで行ったとき、暗くて怪しい雰囲気だったので中に入ることなく素通りしました。廃墟マニア系なら喜んで探索したのでしょうが 😅。子供時代、この市場は活気が溢れすぎてて逆に一人では怖くて行かなかった記憶があります。道幅も狭いうえに、夕方時ともなればどの店もごった返してたのです。門司港の縮図を見るような感じでしょうか、かつての繁栄はもうここにはありません。

今回、おそらく、初めて門司中央市場の中に入ってみました。数年前から九州女子大学の学生さんたちがリノベーションを手がけていて、それが昨年頃に一段落したのだそうです。古く汚れたシャッターは全て塗り替えられ、照明も明るく、そして何よりシャッターに描かれた弁天様などの絵が可愛らしい。一つのアートであるかのようなシャッター街には、古いのに何故か新しさを感じました。昔からある狭い路地のような通りですが、こんなに綺麗なシャッター街は他に無いのではないでしょうか。

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もう一つ楽しいのが市場の通路上に掲げられた面白い標語。誰が考えたのだろう、一枚一枚、自虐的な内容に思わず微笑んでしまいます。

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もちろん、営業している店はいくつもあります。果物屋さん、洋品店、蕎麦屋さんなど。そして、不思議な店もありました。自虐的ネーミングの「大都会門司港」という店。何屋さんなのか不思議に思って入ってみました。店主は門司の出身では無いそうですが、4年ほど前にはるばる関東地方から門司港に移り住み、中央市場の中に店を開いたのだそうです。雑貨、衣類、本、CD、駄菓子などの他、酒も飲めます 😆。店主曰く、「インフォ・ショップ」なんだとか。もっと良くわかりませんが 😅

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インフォ・ショップは左手の黒い看板の場所

気さくな店主と話をするのは楽しいです。私が居たときも常連客と思える年輩の女性が来て、直ぐに打ち解けて話をすることができました。まぁ、かつて門司港に住んでいたということで話が弾んだわけですが。

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門司産の米で作られた特別純米酒『猿喰1757』を飲みました。この酒、門司区猿喰産米「吟のさと」を原料として、八幡東区の溝上酒造で加工された日本酒です。常温で頂きましたが、スッキリした味わいで大変飲みやすい。少しフルーティーなのに日本酒特有の口の中にまとわりつくような甘い感じが無くて、普段日本酒を飲まない私でもグイグイいけます。店主と雑談をしながら2杯も飲んでしまいました。😅 是非、また行きたいものです。

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※ 猿喰は門司港ではなくて、昔は裏門司と呼ばれた周防灘に面した地区です。阪九フェリーのターミナルなどがあって「新門司港」として開発が進められてきたエリアに隣接する場所です。昔はあの辺り、よく潮干狩りに行ったものです。
1732年の享保の飢饉の際、飢餓から救うために、石原宗祐が私財を投じて裏門司の入り江を干拓し、33 ヘクタールにもおよぶ新田を作った(猿喰新田)。休耕田となっていたが、彼の子孫らによる「猿喰新田を残し、歴史を後世へ伝えたい」との思いから復活した。ネーミングの「1715」は新田開発が始まった年から取ったもの。


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