【門司港散策】栄町銀天街 かつての商業中心地
高校の頃によく行ったのは楽器屋さんと書店です。先日訪問したときは、桟橋通の金山堂書店と宗文堂書店はありましたが、ニッチク楽器は無くなっていました。電車通り側には看板があったので改装しているのかもしれませんが、思い出がまた一つ無くなったような感覚で寂しい思いをしました。
ニッチク楽器店があったのは写真左中央のぽっかり空いた場所。その隣には何ともファンキーな店ができていました。営業しているのかどうかは不明です。Google Street View で見ると、少なくとも2013年からはあったようです。隣にはカバン屋さんがありましたが、ロックバーになっています。
昨年末にロバート秋山の父親が鎮西橋公園前に Funky Tiger というハンバーグ店をオープンしました。周囲の環境とは馴染みそうにない全面ピンク色の店舗です。店名が同じなので関連はあるのでしょうね。
宗文堂さんは健在です。懐かしくて、店内をうろうろして門司港の本を衝動買いしてしまいました。
この写真を見ると賑わっては無いものの商店街らしく見えますが、全体的にはシャッター街であることは間違いありません。そういう光景は門司港だけで無く日本全国にありますけどね。
こちらは良く写真が出てる「平民食堂」。大衆食堂ではなくて「平民」なのです。子供の頃に何度か行った記憶があり、名物のハヤシライスを食べたような気がします(正しくはハイシライス)。当時としては、山城屋の最上階食堂で食事するのが最高の贅沢で、プチ贅沢がこういうお店での外食だったので子供心に良く覚えているのです。2003年頃から「臨時休業」の張り紙が出たまま今もそのままです。
この食堂、上野精養軒や神戸ミカドホテルで修行を積んだ店主が、1924年(大正13年)、当時発展著しく九州一の都会だった門司港に目を付けて、この地に洋食専門の食堂を開いたのだそうです。この店もまた、「門司港レトロ」ブームの影で消えていった本当の門司港の昔なのです。
栄町銀天街から一本山側の通りは夜の繁華街だったらしいです。子供の頃なので当然行ったことも無ければ記憶もありません。大人になって、2005年に久しぶりに訪問したときは既に枯れていました(笑)。銀天街から続く小道があり、一つは「栄小路」、そして「有楽街」です。
栄小路にはレトロ感満載の小料理屋や「放浪記」という喫茶店があります。知らないと入るのに抵抗ある小路ですが「門司港レトロ」とは違った雰囲気を味わうことができます。
有楽街は上級向けでしょうか。営業している店が何軒あるのかもわかりません。銀天街側の入口は、ポッカリ空いた空き地の奥にあります。一本隣の路側からの様子は・・やはり入るのに躊躇してしまいそうな佇まい。次回訪問の際は是非とも挑戦してみたい場所の一つです。
シャッターを下ろした店が連なる栄町銀天街ですが、道幅が広く各店舗の看板が点々と連なっているので寂れてる感じは余りありません。昔から営業している店もまだ何軒も残っているので、リアル門司港を体験するには訪れて損は無い場所だと思います。
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