fc2ブログ
2019/04/06

【門司港散策】門司港レトロ - 門司港駅前 -

up_1713_name.jpg

門司港の歴史は1889年(明治22年)に門司のこのエリアが特別輸出港に指定されて築港が決まった頃に遡ります。前年の1888年には九州旅客鉄道会社が発足し、1891年に本社が門司(現在の九州鉄道記念館)に移されました。それ以前の門司は塩田が広がるのどかな漁村だったそうです。明治時代後期に撮られた古い写真を見ると、海岸線には石炭積み出しのための桟橋が広がり、大きな建物は九州旅客鉄道の本社ビルが写っているだけです。門司港は、古くからある村が徐々に成長・繁栄して街ではありません。時代の流れの中で、港と鉄道を中心にして一気に街が造られていったのです。

石炭輸出港として栄えた門司は、時代が石炭から石油に移りはじめた頃から衰退を始めます。第二次世界大戦中の1942年(昭和17年)には関門鉄道トンネルが完成して、門司港エリアは九州の鉄道網からも取り残されてしまいました。私が幼少期を過ごした1960年代(昭和30年代)から1980年代にかけては、門司港は時代から完全に取り残されて過疎まっしぐらの寂れた街になっていました。

門司港が最も栄えていたのは、明治時代後半から昭和の前半頃。主要な運送会社だけでなく日銀を始めとした金融機関も門司に支店を構えていました。門司税関は国際貿易の中心であり、九州旅客鉄道本社は鉄道輸送の要でした。その頃に建てられた歴史的建造物がいくつも残っており、それらを活用して「門司港レトロ」計画が始まったのが1988年の頃です。そして1995年(平成7年)にグランドオープンしました。1998年には国土交通省の都市景観100選にも選ばれています。

門司港レトロの中核は、国の重要文化財にも指定されている1914年(大正3年)に建てられた門司港駅(当時の門司駅)です。門司港レトロの玄関口で、JRを降りると、駅のホーム、改札、コンコース、洗面所、そして駅舎など全てがレトロ調で、一気に大正ロマンに引き込まれます。単なる歴史遺産の展示では無く、現在もまだ現役として使われている駅であることが素晴らしいです。

先月3月10日に約6年間にもおよぶ復元工事を終えてグランドオープンしました。細部にまでこだわって復元された駅舎は外観だけでなく二階の貴賓室なども必見です。開業当時、3等待合室だった場所には Starbucks 入っています。1,2等待合室だった場所は切符売り場と観光案内所、二階には「みかど食堂」も戻ってきました。内装だけでなく天井やレトロ調な電灯も見応えあります。

TMH_SNA04422R.jpg
線路手前に造られた終着駅ならではコンコース

門司港駅を出ると、直ぐ目の前にあるのが1927年(昭和2年)に建てられた門司郵船ビル(日本郵船門司支店)です。当時としては画期的なエレベーターや暖房設備、水洗トイレを備えた最新鋭のビルだったそうです。現在は一階角にファミリーマートが入っています。

TMH_SNA04602R.jpg

郵船ビルの隣には旧門司三井倶楽部の本館があります。1921年(大正10年)に三井物産門司支店の社交クラブならびに接客施設として建築され、財閥解体とともに日本国有鉄道に移管されて門鉄会館として使用されていました。当時は、現在の場所から約1.5km離れた谷町にありましたが、門司港レトロ計画で1994年に移設・完成されました。門司港駅とともに国の重要文化財に指定されています。

TMH_SNA04578R.jpg

木造2階建ての内部は趣があり、至る所に昔の面影を偲ぶことができます。1922年(大正11年)にはアインシュタインが門司を訪れ、その時の宿泊施設にもなりました。2階にはそのメモリアルルームがありアインシュタインのサインなども展示されています。また、門司区小森江が出生地とされる林芙美子の資料室もあります。

TMH_SNA04592R.jpg

門司港駅の直ぐ隣には、同じく三井物産ゆかりの旧三井物産門司支店ビルがあります。当時としては最新鋭の鉄筋コンクリート造の6階建て高層ビルで、三井倶楽部と同時に国鉄に移管されました。その後、国鉄の九州支社、JR九州の本社ビルとして使われたことから「門鉄ビル」として知られています。2001年、JR九州が本社を福岡に統合したためビルは使われなくなり、解体の危機もありましたが、北九州市が私有地との等価交換により取得しました。現在は1階に「関門海峡らいぶ館」などいくつかの観光施設が入っています。歴史ある大きなビルなのに観光資源として有効活用されてないのが残念です。

TMH_SNA04436R.jpg

現在の門鉄ビルは薄汚れた感じの黄色のビルですが、私が幼い頃に見た門鉄ビルは違っていた記憶があります。もっと暗い色で重厚な感じがして壁はタイル張りだったような。。。「門司港レトロ」が始まった頃だったか、久しぶりに門司港に行った時に余りの変わりように驚いたので間違いは無いはずです。当時の写真をネットで探してみましたが見当たりません。やはり・・幻だったのか・・・、と思ってビルの裏手に回ってみると、ありました。当時の色を残す部分が。朽ち果てそうな非常階段の下の方に。以前はモスグリーン色のタイル張りでした。ビル全体が覆われていたのかどうかは定かではありませんが、今の様子とは全く異なっていました。

TMH_SNA04458R.jpg

そして、門司港駅前では、運が良ければこんな妖精に出会えることも。バナナの叩き売り発祥の地にちなんで「バナナ姫ルナ」と呼ばれてるのだそうです。カメラを向ける人達に快くお答えしていて、私も・・・と思いつつも駅の中を見ているうちにいつの間にか消えていました。

TMH_SNA04605R.jpg

門司港バナナの公式PRキャラクターとして2015年に誕生したバナナの妖精です。北九州市職員のコスプレ?? 活動は2016年からで2018年春に終了しましたが、その年の10月からボランティアとして活動を再開したとのことです。運が良ければ妖精に会える?


★ よろしければ、下のバナーをクリックお願いします。
  関連したランキングページに移動します。
にほんブログ村 旅行ブログ 一人旅へ

★ ご協力有り難うございます。
関連記事

コメント

非公開コメント