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2019/03/31

【門司港散策】約6年の復元工事を終えて生まれ変わった JR門司港駅

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門司港駅(当時は門司駅)は1891年に九州鉄道の起点駅として開業しました。1914年には元の駅から海側に約100m離れた場所に移設され、それと同時に新駅舎が建てられました。それから約100年、何度かの修復を重ねながら駅舎は現在も使用されています。1988年に駅舎としては全国で初めて国の重要文化財に指定されました。重要文化財指定の現役駅舎は門司港駅の他に東京駅しかありません。2012年9月から2019年3月まで大がかりな工事が行われ、開業当時の姿に復元されました(冒頭写真)。

電車を降りるとレールの先に終着駅であることわかる「電車止め」があります。そして、この駅が九州の鉄道網の起点であることを示す0哩標もあります。開業当初の門司港駅(門司駅)の0哩標は九州鉄道記念館入口の前に置かれています。九州鉄道記念館は1891年に建てられた元九州旅客鉄道の本社ビルです。

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門司港駅は九州鉄道の起点であると同時に本州(下関)に繋がる関門連絡船の乗り場でもありました。現在、船着場までの通路は塞がれていますが、その入口を見ることができます。

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駅舎の復元工事には約6年ほどかかりましたが、内部のほとんどの部分は復元工事前と変わりません。改札口には ICカード用の改札機と共に、駅員さんが切符を切っていた改札ブースも残されています。

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古めかしい洗面所も以前と変わりありません。残念なのは、男子トイレにあった重厚な大理石製の仕切りが撤去されてしまったこと。あれは門司港駅の特徴の一つだったので是非残して欲しかった。。

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洗面所前の水道は 1914年に新駅が開業したときに設置されたものです。門司港の水は “おいしい”と評判で、門司港に入港する船舶は水を大量に補給していたと聞きます。この水道は戦前戦後を通して帰国した人々の喉を潤してきたことから「帰り水」と呼ばれています。

トイレには開業当時から設置されている青銅製の手水鉢があります。戦時中、軍への拠出を免れたことから「幸運の手水鉢」とも言われ、パワースポットになっているのだとか。

改札を出るとホールがあります。以前は味気ない蛍光灯が何本か下げられていましたが、復元後はシンプルなシャンデリアで飾られています。天井や改札入口付近はほとんど変わりありません。

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改札ホール左手に見えるのが券売所です。一番奥には自動券売機がありますが、それ以外は当時のブースに復元されています。工事前は味気ない掲示板になっていました。

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復元工事の際、駅入口にあった太い二本の柱は撤去されました。建築当時は無かったもので、補強のために後に取り付けられたのだと思います。駅舎外の日差しも建築当初は無かったものなので撤去されています。

入口横のアーケードには趣あるランプが取り付けられています。その奥は Starbucks のテーブルが置かれています。店内からこのテーブルが置かれた場所に直接出ることはできません。その為か、ここで珈琲を飲んでる人はほとんどいませんでした。

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夜の門司港駅も美しいです。少し暗めの照明で、駅舎全体が浮き上がるようにデザインされているのでしょう。昼間に見る淡い黄色調から一転して、壁が暗く落ち着いた色合いに見えます。

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駅舎上部には、1918年に九州で初めて設置された電気時計が取り付けられています。開業当時は無かった物なので撤去も検討されたようですが、九州最初の電気時計という希少価値から復元後も設置することになったそうです。また、工事前には無かった唐草模様の屋根飾りも復元されています。

2階には「みかど食堂」が復活しています。1階の右ウィングには Starbucks が入っています。そこには復元前、庶民的な古いうどん屋さんがあったのですが、無くなってしまいました。

綺麗になった門司港駅。昼も夜も写真を撮る人達が居ます。国の重要文化財で現役の駅舎ですから、それを目当てに訪れる鉄道ファンや観光客も多いのでしょう。東京駅も数年前に復元工事が終わって昔の姿を取り戻して美しくなりましたが、日夜大勢の人達が慌ただしく行き交う東京駅に比べると、門司港駅は大変静かで落ち着いています。門司港駅は「大正ロマン」を感じさせる日本で唯一の駅舎ではないでしょうか。

復元工事開始前に訪問した際の記事はこちら

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