スコータイ歴史公園(10)ワット・シーチュム(1) Wat Si Chum, Sukhothai
東側の入口から寺院に入ると、目の前に礼拝堂 Vihan 、その奥に仏堂 Mondop が見えます。礼拝堂には三体の仏像が安置されていたと思われる台座があります。上部が尖ったスリットの奥に見える仏象は何とも神秘的で迫力があります。
仏堂の中に入ると、右手指を地面に垂らして「魔神鎮圧 Subduing Mara」のポーズを取った巨大な仏座像が眼前一杯に広がります。かつては屋根があったはずですが、現在は、仏像の頭部は周りの壁よりも僅かに高く天に向かって伸びているようにも思えます。仏像の前のスペースは狭いので、プラ・アチャナ像全体を一枚の写真に収めるのは至難の技です。私は 24mm の広角レンズを使いましたが、それでも収まりきれない。
1953 ~ 1956年にかけて大規模な修復工事が行われました。それ以前はかなり荒れ果てていたようで、ネットで探した昔の写真を見る限り、仏堂に覆い被さるほど茂った木々と礼拝堂内に散財する枯れ木が見て取れます。また、礼拝堂内には、現在は撤去されている一体の仏像があったようです。
仏堂北側(入口正面から見て右側)にも少し小さな礼拝堂があり、プラ・アチャナ像と同じように壁で囲まれた中に仏像が残っています。
私が行ったときには丁度ネコが昼寝の最中でした。あまりに気持ちよさそうに寝てたのでパチリ。
ワット・シーチュムの周りは約 150m x 100m の堀で囲まれています。仏堂と礼拝堂の周りはほとんどの木々が伐採されて綺麗に整備されています。仏堂を裏(西側)から撮った写真がこちら。
ピラミッド型の階段状台座の上に仏堂が建っているような形に見え、裏手には補強壁があるのがわかります。よく見ると、仏堂左上に「窓」のような穴が見えます。実はこの仏堂の壁は二週構造になっていて、壁と壁の間には階段があり仏堂の上に上ることができたのです。(現在は階段そのものが閉鎖されており上ることはできません)
ワット・シーチュムには不思議が色々とあります。仏堂の壁の階段については次記事で紹介することにします。
【仏堂の二重壁の間にある謎の階段とトンネル】
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