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2019/02/04

スコータイ歴史公園(5)ワット・プラパーイルアン Wat Phra Pai Luang, Sukhothai

ワット・プラパーイルアンはスコータイ旧市街の北側に位置し独自の堀を持った大きな寺院です。現地の言葉で Phrapai とは「風」を意味し、Luang とは「凄い、大きい」などの意味を持ちます。つまりこの寺院は「凄い風が吹く寺院」と言うことになります。モンスーンの頃には山から強い風が吹き付けることからこの名前が付けられたものと思われます。学者によると、この寺院がスコータイエリアで最も古い寺院で、クメール王朝時代の12世紀後半に建立されたのだそうです。

ワット・プラパーイルアンの周りにある壕は一辺が約600mもあります。寺院はほぼ東側を向いています。スコータイ旧市街もそうですが、Google Map で見るとこの寺院も真東から微妙にずれています。旧市街のワット・マハタートに次ぐ大きな寺院で、ワット・マハタートが建立されるまでは主要な儀式はこの寺院で執り行われていたと考えられています。

壕にかかる長い橋を渡って最初にあるのは寺院手前にあったと思われる大きな建物の遺跡です。レンガで周りを囲まれた回廊のような建物があったのではないでしょうか。そこを抜けるとワット・プラターイルアンを示す白い標識があります。右手および前方には仏塔跡と思われる遺跡があります。ここは綺麗なレンガ造りなので比較的新しい時代のものなのかもしれません。

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寺院の入口はその奥にあります。正面左手には四面に立仏像が祀られた大きな礼拝堂が、そして右手にも比較的広い Vihara(礼拝堂)跡が見られます。次の写真では大礼拝堂の奥にある仏塔と、更にその奥にあるクメール様式のプラーンも見えています。

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続いて、周りをレンガで囲まれたエリアの真ん中に立つのが大仏塔です。ほとんどが壊れていて元の姿を想像することも出来ませんが、復元図によると蓮のつぼみ型をしたスコータイ様式の仏塔だったようです。つまり、この仏塔部分はスコータイ王朝時代に増築されたものではないかと思います。

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仏塔の下部には仏像を祀るため龕が三段にわたってあり、当時は周りに多数の仏像が置かれていたのだと思います。

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その奥(西側)にも大きな礼拝堂があり、礼拝堂の西側は三塔のクメール様式プランが立っていました。現在は北側の一塔だけが比較的良い保存状態で残っています。

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中央に仏像を安置していた台座だけが残っています。(東側から撮った写真)

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三塔のプランは同じ台座の上に建ち、北側のものだけが残っています。中央のプランは両側のプランよりも大きかったと考えられています。

この寺院の本堂 Ubosot は少し離れた場所にあり、上の写真にあるプランから更に西側にあります。8基の結界石が置かれていることから本堂であることがわかります。そこには漆喰の仏像が二体あります。

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衛星写真で見ると、本堂のずっと北側にも礼拝堂と仏塔と思われる遺跡があります。かつてはこの壕で囲まれた中に住居など町があったのではないでしょうか。そしてその中心にワット・プラターイルアンがあったと考えられます。


ワット・プラターイルアンは、クメール王朝時代からスコータイ王朝にかけて、タイの寺院建築や芸術の変遷を知るための貴重な場所となっています。ここで発掘された多くの漆喰品は国立ラムカムヘン博物館で展示されています。


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