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2019/01/24

カンペーンペット歴史公園(4)ワット・プラケオ Wat Phra Kaew

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ワット・プラケオという寺院はエメラルド仏を祀る寺院で、同名の寺院はタイ国内に他に2箇所あります。一つは現在の王宮内、もう一つはエメラルド仏が発見されたチェンライです。エメラルド仏は謎の多い仏像で、1434年にチェンライのワット・プラケオで発見された後の歴史は万人が認めるところですが、それ以前については諸説あります。2,300年程前にインドで造られて諸国で安置されていたとされていますが、仏像の形や特徴からしてチェンライで発見される100年程度前(チェーンセーン時代)に造られたのではないかとする説まであります。いずれにせよ、チェンライで発見される前はどこに安置されていたのかが気になるところです。

チェンマイのワット・チェディルアン建立600年奉祝記念本によると、エメラルド仏は 1347年にアユタヤに招来されたそうです。その後、ロップリー、続いてカンペーンペットに移され、1390年頃に密かにチェンライに持ち出されたのではないかと言われています。カンペーンペットのワット・プラケオに安置されていたのはチェンライに持ち出されるまでの約3年間になります。

ワット・プラケオはスコータイ王朝時代に建立され、アユタヤ王朝時代に東側が増築されたことは先に書きました。主な重要箇所は衛星写真で見るよ良くわかります。

TMH_カンペーンペット城壁内2

東側から見た全景は次の通り。少し高い基壇の上に仏像があり、周りは回廊のようになっています。
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写真では奥の仏塔と手前の基壇は繋がっているように見えますが、衛星写真でわかるように別の建物です。大仏塔の前に少し盛り上がっている部分にエメラルド仏が安置されていたと言われています(ブサボット)

次の写真は大仏塔前(東側)にあった Viharn 礼拝堂辺りから撮ったものです。真ん中に一段高くなった場所がありますが、底にも仏像があったのではないかと思います。
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大仏塔の最下段には32個の龕(がん)があり、そこには獅子の像が置かれていました。また上には仏像を祀る16個の仏龕(ぶつがん)があります。ほとんどが壊れていますが、一部残骸をみることができます。
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次は大仏塔の後ろ側(西側)のモンドップから撮った写真です。漆喰が剥がれてラテライトの素地だけになった仏像と、奥の礼拝堂にあった有名な涅槃仏と二体の仏座像が見えます。
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建物の位置関係は次のようになります。(現地にあった案内板)
IMG_3978.jpg

涅槃仏のある場所から更に西側(奥の方)に進むと、寺院のなかでは最も古いと考えられている移籍があります。まずは、上部が壊れてしまった仏塔(チェディ・チャン)。おそらく後に修復したのでしょうが完全な形をした像もありました。
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そしてその前には、当時はかなりの高さだっただろうと思われる仏立像の跡、足の部分だけが残っています。周りに何も囲いが無く、仏像だけが立っているのは珍しいです。
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最後は寺院の一番西側から撮った写真。ここから公園入口/City Pillar Shrine までは直ぐです。
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City Pillar Shrine の横には獅子の像が飾られていました。ワット・プラケオの大仏塔の周囲にもこのような獅子の像があったのではないでしょうか。
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この寺院には僧侶が暮らす場所はありません。元々王宮寺院だったためと思われますが、アユタヤからエメラルド仏を迎えるために東側に大きな建物を増築したのでしょう。エメラルド仏がここに留まったのはわずか3年です。その為に礼拝堂を新たに造るとは、エメラルド仏の偉大さが良くわかります。


カンペーンペット歴史公園の高解像度写真は Flickr で公開しています。

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