Walking Bangkok Map を使って Virtual Trip(5)バーンラック地区
タイ政府観光庁発行の Walking Bangkok では第7章にあたります。
バーンラック区のチャオプラヤ川添いのエリアは、かつて多くの外国人が住み新市街と呼ばれていました。タイで最初の舗装道路チャルンクルン通り Charoen Krung Road(チャロエンクルン通り、ジャルンクルン通りとも表記)はニューロードと呼ばれ、バンコク近代化において大きな役割をはたしました。今ではバンコクの繁華街はスクムビット方面に移ってしまいましたが、オリエンタルホテルを始めとした有名ホテルが建ち並び、フランスやイギリスの大使館もこのエリアにあることからも、海外貿易で栄えたかつての繁栄が見て取れます。
このルートは BTS サファンタクシン駅(黄色丸)を出発してリバーシティーまでの約5kmのコースです。見所は、船の寺院で有名なワット・ヤンナワと廃墟です。
BTSサファンタクシン駅で降りてホームからまず目に付くのは巨大な廃墟ビル、サトーン・ユニーク・タワーです。一見、建設中かと思えますが、1990年代後半のアジア通貨危機のあおりで1997年から建設が中断してしまいました。かつては中に忍び込むこともできたようですが、現在は全く入り込むことはできません。
- 街中にある想像を絶する巨大な廃虚 バンコク、サトーン・ユニーク・タワー(2017/09/20)
駅を出てサトーン船着き場に向かいます。その後、サトーン・ユニーク・タワーを目前に見ながら公園の中を通り抜けてワット・ヤンナワへ。門をくぐって目の前に飛び込むのは船の形をしたお堂です。かつて中国貿易が盛んだった頃に航海の安全を期して作られたのだそうです。
次に向かうのはバーンラック廟。駅のホームからも中が見えるので私は入ったことありません。
チャルンクルン通りを2ブロックほど北上すると左手にワット・スワンプルーの入口があります。大変美しい仏堂があるので必見です。
寺院を出てチャルンクルン通りを少し北上したところになる大きな交差点はシーロム通りの入口です。シーロム通りを700mほど行くと右手にインド寺院がありますが、少し離れているので今回のコースから除外しました。チャルンクルン通りを更に進んでアサンプション大聖堂とかつて貿易の中心だった旧イースト・アジアティック・カンパニービル(廃墟)に向かいます。
アサンプション大聖堂はタイ・カトリック教の総本山で、ミサの時間外以外は内部に入ることができます。とてもタイに居るとは思えないような静寂さと荘厳な雰囲気を味わうことが出来ます。
この教会と連なるように廃墟ビルが立っています。ここ、あの超有名な高級ホテル、マンダリン・オリエンタルの入口目の前なのです。下の写真の奥に見えるのが旧イースト・アジアティック・カンパニービルです。チャオプラヤ川まで出ると、ビルの正面を見ることができます。
人と車通りの多いチャルンクルン通りから脇道を少し入っただけなのに、この辺りはタイムスリップしたかのように静まりかえっています。少し道を戻って古そうなマーケットの角を左折。左手にフランス大使館があるので、その角を左折した先に旧税関ビルがあります。
知らなければ入るのを躊躇してしまいそうな場所に旧税関ビルはあります。暗くなってからはとても怖くて行く事は出来ないでしょう(笑)。ですが、映画のロケ地にもなったことがあり、観光客をチラホラ見かけることがありました。
来た道を戻り、フランス大使館前の道を左に入るとハールーン・モスクです。この小道も露店が沢山ありちょっと入りづらい雰囲気だったかなぁ。チャルンクルン通りとの角には小洒落たモールがあります。その一角に高級タイレストランで有名な Mango Tree があるので優雅に昼食を。(笑)昼間はほとんど人影有りませんでしたが、夜になると外交官とかオリエンタルホテルに滞在している富裕層あたりで混み合うことでしょう。
チャルンクルン通りに戻って150m程歩くとワット・ムアンケー Wat Muang Kae の入口門があります。小さな寺院ですが、美しく装飾された鐘楼(Ho Rakan)は一見の価値ありです。この寺院も境内は駐車場になっているのでごちゃごちゃしていて厳かな雰囲気はありません。(笑)
寺院の先、チャオプラヤ川にはピア Pier Wat Kae がありますが、ローカルライン(灰色旗)だけなので日中にボートは停まりません。
再びチャルンクルン通りに戻って北上すると旧中央郵便局ビルがあります。ここにはタイ・クリエイティブ & デザインセンターがあるとのことですが、私は知らなかったので行ったことはありません。
この先は、Walking Bangkok の第12章「ヤワラートでアートの街を攻略」に書かれているエリアです。旧中央郵便局ビルをスタートして、「ストリート・アート・フェスティバルの作品群」に続くのですが、以前に一度通ったことある通りなのに全く記憶にありません。フェスティバルの時は作品が沢山あったのかもしれませんが、現在ではどうなんでしょうか。Google Street View で探してみましたが、それらしきものはほとんど見つけることは出来ませんでした。とは言え、リバーシティーに行く途中なので探しながら歩くのも悪くないかな・・・と。
前後しますが、チャルンクルン通りとソイ30の角から東側に鮮やかな中国廟があります。Google Maps には 24 Shrine 7 と書かれています。特に何もないのですが、色彩が美しいのでちょっと立ち寄っても良いかな。
ソイ30 をチャオプラヤ川方面に歩いて行くと、右折するあたりがポルトガル大使館です。その先、右手に元アルコール蒸留所だったソーイ・キャプテン・ブッシュがあります。現在は王室所属なので中には入れないと思います。シェラトンホテルの前を通って Krung Kasem運河を渡ったところにリバー・シティーがあります。
リバー・シティーって、出来た頃は繁盛してた雰囲気でしたが、現在は客もほとんど居なくて静かです。カフェでゆっくりしたり、チャオプラヤ川を行き交う船を見たりしてまったりとした時間を過ごすことが出来ます。ここからは、サトーンやワット・アルン方面にツアーリストボートが出ています。
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コメント
Re: No title
特に意味は無く、英語表記の英語発音をカタカナにしただけです。phの発音とFの発音は根本的に違います。
また、現地で聞いた発音も、私にはサファンと聞こえました。
ちなみに、Google では「サファンタクシン」も「サパーンタクシン」も同様に検索できますので。
2019-01-16 18:29 NKJ11 URL 編集