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2017/12/09

HDR写真作成アプリはどっちがいいか Photomatix Pro 6 vs Aurora HDR 2018

Photomatix_Aurora.jpg

美しさに感動して写真に撮っても、写真にすると実際に見たときの感動がない。人間の目は恐ろしくダイナミックレンジが広い上に脳が補正しているから、見たままの映像を写真に残すのは無理です。それで HDR写真が活躍してくれます。

今年の Mac App of the Year に Aurora HDR 2018 というアプリが選ばれました。最新機能を取り入れた素晴らしいアプリなのですが、私がこれまで使ってきた Photomatix Pro 6 とどれほど違うのか比較してみました。

正直、ちょっとショックを受けました。色々な写真を使って試してみるまでもなく、 Aurora HDR 2018 の圧勝でした。難点を上げるとしたら、動作が多少重いくらい。HDR処理はもとより、画像補正(色、シャープネス、ゆがみなど)機能は Aurora の方が圧倒的に豊富です。設定項目が沢山あって細かい調整も可能です。ですが、決して使うのが難しいわけではありません。ほとんどの写真はあらかじめセットされた設定に多少色補正するくらいで見栄え良く、かつ、自然な美しい写真にすることができます。

Photomatix Pro 6 が全てにおいてダメかというと、そうでもない場合もあります。HDR処理は、「コントラスト最適化」と「トーンマッピング」の二種類が用意されていて、写真全体がわりと均一な明かりで撮れている場合は、「コントラスト最適化」で調整すると色つけの無い自然で美しい写真に変わります。が、Photomatix Pro 6 の「トーンマッピング」は、Aurora の結果を見た後だと酷すぎる。

Photomatix Pro 6 で HDR写真を作って、思うように調整できなかった写真を Aurora で処理してみました。それぞれのアプリのプリセットでどれだけの処理ができるのか。使った 2EV ブラケット写真は次の通り。

TM_DSC08550 Original
TM_DSC08552 Original TM_DSC08551 Original

これをそれぞれのアプリのプリセット Realistic で処理すると、

TM_DSC08550_1_2_HDR Tone Realistic TM_DSC08550 HDR Preset

オリジナル写真に近い雰囲気でお堂の中の仏像も見えるようになっているのは Aurora で、Photomatixは空が白く飛んでしまって全体的に明る過ぎます。

Photomatix には、コントラスト最適化とナチュラルという設定もあるので、それで処理すると、

TM_DSC08550_1_2_HDR Contrast Balance TM_DSC08550_1_2_HDR Tone Natural

コントラストでは、色合いはオリジナル写真に近いけれど、空の雲はコントラストが潰れて全体的に寝ぼけた感じになっています。ナチュラルだと空がくすんでしまいました。

空や明るい部分の “くすみ” は Photomatix の痛い欠点と言えるかもしれません。空を明るくしたり、雲を白くしようとすると全体のバランスが崩れてしまうのです。

プリセット処理の後に最終的に好みによって微調整をするのですが、その結果は次の通り。

TM_DSC08550_1_2_HDR.jpg TM_DSC08550 HDR Final

どうでしょう、Aurora の方が見栄えが良いです。もちろん、Aurora は色補正もできるので、このアプリだけで綺麗な画像にすることができます。Photomatix の補正は最低限のものしかないので、別のアプリで色補正する必要があります。が、HDR補正後でこの状態だと、Aurora と同様の画像にするのは困難です。Photomatix では空がくすんで、べっとしりた感じで、全体的にぼんやりとくすんで見えます。

Photomatix を使ったとき空の “くすみ” は、たとえば次の画像。

TM_DSC01199 Original
TM_DSC01199_200_201_HDR.jpg TM_DSC01199 HDR

いかがでしょうか、Photomatix では「トーンマッピング」をかけると、どうしても空の明るい部分が黒くくすんでしまいます。また、雲もグレーがかってボケてしまい美しくありません。Aurora だと、自然な感じで空も明るく補正がかけられています。

Photomatix も Aurora も、他にも様々なプリセットが用意されています。自然な写真に仕上げるには Aurora の方が優れているという結果でしたが、アーティスティックな画像を作るなら選択肢は多い方が良いので、それぞれのアプリの特徴を活かして場合によって使い分けるのがいいかもしれません。

Aurora HDR 2018 は App Store で購入できるので、更新も自動だし安心です。価格はどちらもほぼ同じで 1万円くらいです。どっちを買うか、というと間違いなく Aurora でしょう。買って損はないアプリだと思います。

正直なところ、HDR写真なんて・・・と考えていたこともあり、¥2,900でアップグレードしてくれた Photomatix Pro で十分と思っていました。ですが、 Aurora の素晴らしさを知ってしまうと、乗り換えない訳にはいかない。ほんとに自然で美しい HDR 画像を “作る” ことができます。

あと、Aurora には Aperture や Adobe Lightroom、写真アプリ用の機能拡張も含まれています。レイヤーを使った処理やヒストリー機能もあるので使いやすいです。


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