ワット・チェディルアン Wat Chedi Luang Chiang Mai チェンマイで最も有名な寺院
敷地も広く、元々は Wat Chedi Luang, Wat Ho Tham, Wat Sukmin の三つの寺院で構成されていました。ワット・チェディルアンは、1391年、マンラーイ王朝の7代目国王セーンムアンマー Saen Mueang Ma(1385 - 1401)が亡くなった父を偲んで建立しました。大きな礼拝堂 Viharn に安置されている仏立像 Phra Chao Attarot はその当時に作られたものです。
ビルマ統治下で荒廃したチェンマイを再興したカビラ王 Kawila(1782 - 1813)は、1800年にチェンマイの市の柱(City Pillar, Lak Mueang)を Wat Sadue Muang(現在の Wat Inthakhin)からこの寺院に移しました。この市柱は Sao Inthakhin(インドラ神の柱)と呼ばれる特別なものです。
入口を入ると正面に大きな礼拝堂 Viharn があり、有名な仏塔はその裏手にあります。この仏塔は、9代王のティロカラート Tilokkarat(1441 - 1487)が、一辺56m、高さ80mの巨大なものに作り替えたものだそうです。四方に階段が伸びていて、その先に仏像が安置されています(もちろん登ることはできません)。仏像の盗難防止などのため、階段が取り除かれてスロープだけになった所もあります。かつては、東側(正面)のくぼみ Niche に有名なエメラルド仏が祀られていたのだそうです。ワット・チェディルアンにエメラルド仏が安置されていたのは、1468年から1537年までの約70年間です。(下の写真の左側が東向きです)
仏塔の左手から回ると、まず目に付くのがランナー朝建築の礼拝堂 Viharn Luangpu Mun Bhuridatto です。これは1858年、後期ランナー朝6代目王の カビロロット・スリヤウォン Kawirolot Suriyawong(1856 - 1870)の時代に建てられたものです。その右手、ちょうど仏塔の裏側には、涅槃仏が祀られた礼拝堂があります。
仏塔の北側には博物館のようなものがあって、寺院の歴史などが展示されています。
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