2011/08/27

ライオンの調教は続く - アップデートして良かったですか? -

バージョン番号で、わずか 0.0.2 の違いですが、Snow LeopardからLionへと大きく成長したと言われる Mac OSX 10.7 Lion。新しいOSにアップグレードするときは、いつも、ワクワクした期待と互換性という不安がつきまとうものです。1ヶ月あまり使用してみて、個人的に思った感想を書いてみたいと思います。

アップル - OS X Lion - 世界で最も先進的なコンピュータのオペレーティングシステム。

Appleによると新機能は250以上とのことです。Appleの新機能紹介の順番にあわせて話を進める前に、どこにも触れられてない互換性と不具合について最初に書きます。

1. Rosettaを廃止してPower PC時代と決別したことにより、古くから使っていたアプリが使いもにならなくなりました。今も開発が続いているアプリの場合は良いですが、すでに開発終了しているフリーウェアの場合は、使用を諦めるしかありません。記事にも書きましたが、リッピングアプリの MacTheRipper が使えなくなったのが痛いです。

2. 互換性では、Safari 5.1 と日本語入力の不具合は、かなり致命的です。少なくとも、私の環境では未だに解決していません。Flashを走らせるサイトを見ると、その後でWeb内での文字入力ができなくなります。サイトにログインすることもできなくなります。一旦、ウインドウを閉じて再度新たに開くと文字入力の不具合はなくなりますが、イライラします。他のブラウザでは、そのようなことが起きないので、おそらくは Safari 5.1 そのものの不具合と思っています。その昔、2003年に Safari が発表になったころ、日本語表示が頻繁に文字化けしたり、更にさかのぼって漢字TalkやOS7の時代に日本語インライン入力ができなかった頃の記憶が蘇りました。

そのほか、毎年のようにアップグレードを繰り返している某宛名印刷アプリなども、早々と Lion 非対応をアナウンスして、既存ユーザーへのサポートよりも商売優先を明確にしたところもあります。長年使っているATOKもそれに近いです。あたかも、OSX Lionでは ATOK に不具合がでるかのような逆説的な宣伝「ATOK 2011はOSX Lionに完全対応保証」で、Lionへのバージョンアップと一緒に購入した人も多いのではないでしょうか。ATOK は以前のバージョンでも Lion でちゃんと動きます。

Appleの QuickTime Player が動かなくなるとの噂もありましたが、Appleのサポートサイトから QuickTime Player 7.6.6 を ダウンロード してインストールすれば、Lionでもちゃんと使うことができます。Pro版を購入していた方は編集もできます。

こんな風に、今のところ利用者としてメリットを感じることができる点があまりないのが現状です。
この後、新機能についての所感を書いていきます。

(つづき)

1. アクセシビリティ : 今までも気にしたことが無いので、特にメリットを感じません。

2. アドレスブック : デザインが完全に変わったので、最初は使いづらかったです。グループ、連絡先、内容が一画面で見られないのは不便です。慣れるしか無いか! 誕生日に年を入れる必要がなくなったのは良いです。

3. AirDrop : 恩恵をあずかれるのは Macを複数台持っている人のみ。しかも、古い Macでは対応していません。

4. AppleScript : これも通常使うこと無いので、特にメリットはありません。

5. オートセーブ : Macを仕事なり作業に主に使う人達には大きなメリットになると思います。ただ、個人的な趣味で使う上では特にメリットはありません。アプリが対応していないと駄目なので、これからと言ったところでしょう。

6. Automator : これも一般個人ユーザーにはあまり関係なさそうです。

7. 電子配布 : これは Lion で無くてはできない機能なのでしょうか? と言う疑問。

8. FaceTime : 生まれてこのかた、一度も使ったことが無いのでノーコメントです。

9. FileVault 2 : 多分、メリットなのでしょうが、普通に自宅で使う分には恩恵があるかどうかわかりません。

10. Finder : 色々なサイトで議論されているように、はっきりって「おせっかい」でしょう。「マイファイル」と勝手に言われても逆に困るだけで、某Windowsあたりをまねた機能のようにしか思えません。ただ、初めてMacを使う方には、そういうものだと理解すれば使えるかもしれませんね。機密ファイルとして保存していても、Finderを開いたときに「マイファイル」にはサクッと表示されてしまいます。ON/OFF機能を付けてもらいたいものです。

11. フルスクリーンアプリケーション : 画面をフルスクリーンで使えるのは良いのかもしれませんが、27インチの iMac で使うと、全画面表示されるとかなりウザイです。隠れたメニューバーまでマウスを動かすのも結構大変なのです。もちろん、フルスクリーンに対応したアプリでしか動作しません。iPad のように・・・という事なのでしょうが、デスクトップMacには不必要かもしれません。

12. iCal : デザイン一新です。これも慣れるしか無い!

13. iChat : FaceTimeと同様、便利に思える人には大変重宝される機能だと思います。

14. Lionの復元機能 : 普段はあまり意識する必要の無い機能ですが、OSが壊れたときには必須です。ファイルなどの復元は Time Machine からできるので、特に Lion に限った機能とは思えません。

15. Launchpad : これも Finder と同じで、善し悪しが色々と議論されています。iPadみたいに・・という発想なのでしょう。iMadはタッチパネルでもないので、特に必要性を感じません。

16. Mac App Store : これは別に Lion でなくても・・・と思うのは私だけでしょうか。

17. Mail : 表示を変更すれば、以前のMailアプリと見た目は全く変わりません。きっと何か新しい機能が加わってるのでしょうけれど、特に意識することはないです。ただ、Finder と同じく、左側のメニューバーが全てグレイスケールアイコンになったので、見づらいです。

18. Mission Control : マジックマウスやトラックパッドを使うなら多少の恩恵を感じるかもしれません。4本指をトラックパッドに全部付けて上に動かせばアプリケーション別にウインドウを整理することできるし、下に動かせば、今使っているアプリのウインドウだけを全部並べて表示することができます。

19. マルチタッチジェスチャー : これもマジックマウスやトラックパッドを使っているユーザーには便利な機能でしょう。システム環境設定で動作をカスタマイズすることができるのですが、マジックマウスとトラックパッドの設定が一部連動しているので、別々に設定できるようにしてもらいたいです。

20. ネットワーク : これも通常使う分においては、特に気にする機能ではありません。

21. Photo Booth : FaceTime, iChatと同じで、有り難いと思える人には有り難いのでしょう。

22. プレビュー : トラックパッドを使っているなら、iPhone や iPad などと同じようにズーム、回転、ページめくりなどが可能です。

23. プライバシー : 時代の流れに沿った機能ですね。デスクトップでは気にする必要なくても、Mac Book などでは位置情報を表示するかどうかなど設定できます。

24. QuickTime Player : Snow Leopardまでの QuickTime に比べて、簡単な編集機能が追加されました。けれども、まだまだ以前の QuickTime Player Pro までの機能はありません。

25. 再開 : 再起動したときやアプリを起動したときに、前の作業を終了したときと同じ状態に戻して表示してくれます。これも、色々なところで「おせっかい」だと批判をあびている機能です。今までにない画期的な機能とも言えますが、見せたくないファイルや画像を表示したままアプリを落としたり、システム終了してしまった時には、起動したときに慌ててしまうのは必至です。デフォルトだと「再開」してしまうので、機能OFFの方法をちゃんとわかりやすく表示すべきです。

26. Safari : iPhone や iPad と同じく、ズームなどのジェスチャーに対応しました。まぁ、良いのですが、先に書いたように Flash と文字入力の相性というか、不具合が発生するので、今では Safari の使用を諦めて他のブラウザを使用しています。

27. 画面共有 : これも必要性を感じたことが全くないのでノーコメント

28. セキュリティ : セキュリティ強化は有り難いことです。

29. Spotlight : これも普段はあまり使ってないのでノーコメント

30. システム : システムプロファイラ「このMacについて」は、見やすくなりました。

31. システム環境設定 : 「オンラインアカウントの作成」が追加されましたが、通常は必要ないです。そのほか、細かい見た目の変更を設定する項目が追加されています。アプリケーションインジケータランプをONにするかOFFにするかなんて、どうでも良いように思えます。

32. テキスト : 絵文字が使えるようになった。縦書きをシステムとしてサポートするようになったのは大きな進歩・・・かもしれませんが、最近は縦書き文書はあまり見かけませんよね。この項目で記載するのが適切かどうかわかりませんが、意外と忘れられがちなのは、Macには最初から国語、類語、英和、和英辞典がついていて更に使いやすく進化しています。

33. テキストエディット : 頻繁に使っていますが、正直、何が変わったのか良くわかりません。オートセーブとかバージョンに対応したのが新しいらしい。

34. Time Machine : 大変便利な機能ですが、以前から何が変わったのかを意識することはないでしょう。

35. UNIX : と言われても、一般ユーザーには全く関係ないことかもしれませんね。

36. バージョン : 書類の履歴を自動的に記録してくれる機能のようですが、あまり気にしたことありません。MS Wordの履歴を記録する・・みたいなものでしょうか。

37. Xsan : これも一般ユーザーには関係ないかもしれません。

38. 39. ・・・・ など、まだまだ新機能は沢山あるらしいです。


こうしてみると、バージョンの違い以上に内部的な変更点は多くて、今後のMacの進んでいく道を示す第一歩のような気がしています。iCloudに完全移行したら、Desk Top PC無しでも iPhone や iPad を楽しめるようになるわけで、中心は mobile 端末に移行していくのでしょう。そのとき、Desk Top PC に求められる機能は何なのか、そう言った疑問にも少し答えてくれはじめている OS なのですね、きっと。

将来的なことはともかく、まだ不具合やお節介な機能があるので、少しずつ改善していってもらいたいものです。

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