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2017/09/08

バンコクから消えた二つのターミナル駅(2) - クロンサン駅

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夜も賑わうクロンサン・マーケット。かつてこの場所にクロンサン駅があった。

マハチャイ、メークロン市場方面に向かうタイ国鉄路線は、かつてチャオプラヤ川沿いのクロンサン駅が始発でした。メークロン線と言われるこの路線、実は一本で結ばれているのでは無くて途中のチン川を境に、バンコク方面からマハチャイ(Samut Sakhon)までの33kmと、チン川対岸のバーンレム Ban Laemからメークロン(Samut Songkhram)までの34kmに別れています。前者はTachin Railway Ltd.により1904年に建設され、メークロンまではMaeklong Railway Companyにより1905年に完成しました。その後、1955年にタイ国鉄の一部となりました。この路線、もともとはタイ湾で取れた魚介類をバンコクに運ぶために作られた鉄道でした。

タイ国鉄の一部となってから、わずか6年でバンコク側の始発駅であるクロンサン駅は廃止されました。理由は、トンブリ区内の交通の妨げになるということで、一時はクロンサン駅から二駅先のThlat Phlu駅までを廃止する計画だったようですが、1961年に隣のウォンエンヤイ駅 Wongwian Yai までを廃止することが決まりました。当時、旧クロンサン駅からウォンエンヤイ駅までは代替バスを走らせていたようです。

Wongwian Yai とはタイ語で「ビッグサークル」を意味します。そう言えば、駅近くにはトンブリ王朝を建国したタクシン王のモニュメントがあります。トンブリ地区のど真ん中に位置する大きなロータリーです。当時の面影を残す物は何もありませんが、その辺りにかつての王朝の中心があったのかもしれませんね。

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タクシン王のモニュメント。地図で見てもかなり大きなロータリーで、交通の要所になっています。

さて、話を戻して、旧路線の跡はどうなっているかというと、チャロンラット通り Charoen Rat として残っています。チャオプラヤ川添いの桟橋からウォンエンヤイ駅方面に向かってまっすぐに伸びています。ミレニアム・ヒルトンホテルの屋上から見てみると、この通り。かつてクロンサン駅があった場所はクロンサン・マーケットとして庶民の市場として昼も夜も栄えています。

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ヒルトンホテル屋上からクロンサン・マーケットと西に延びるチャロンラット通り

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ウォンエンヤイ駅の手前に残る線路跡(?)と線路の終点

クロンサン駅についてはネットで色々と探してみましたが資料がほとんどありません。どんな感じの駅だったのかなぁ。参考になるのは、おそらく当時の雰囲気をそのまま残していると思われる同じ路線の反対側の終点マハチャイ駅です。通常、駅と言えば駅舎があってプラットフォームがあるのを想像しますが、マハチャイ駅は駅舎の中に列車が突っ込む形で、列車の直ぐ脇に市場があります。かつてのクロンサン駅も同じように駅舎の中に列車が入ってきて、両側に市場が広がっていたのではないでしょうか。まさに、今のマーケットの屋根の下に列車が入ってくるような感じで、全体が市場になっていたのでしょう。

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マハチャイ駅。かつてのクロンサン駅もこんな感じだったのでしょうか。

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