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2017/11/18

メーンライ王の遺灰を収めた仏塔がある ワット・ドイガムムアン Wat Doi Ngam Muang Chiang Rai

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ワット・ドイトンからチェンライ市街地に戻る途中にワット・ドイガムムアンに寄りました。距離では800m程度ですが、下り阪と上り坂なのでゆっくり歩いて約20分ほどかかりました。人通りの無い細い道に犬が居たりするので、ちょっと怖い感じはします。経験的に、大きな犬は比較的ゆったりしていて危険はなさそうですが、小さい犬は吠えて向かってくることもあります。縄張りというか、その場所を通り過ぎると追ってくることはありませんでしたが。

寺院は小高い丘の上にあります。入口では大きなナーガが出迎えてくれます。階段を上がって立派な門をくぐると、すぐ前に仏堂があります。階段を上るのが近道ですが、右側に車が通れる道もあります。

ワット・ドイガムムアンの見所は、チェンライでは珍しい古い仏塔 Chedi です。Ku Phra Chao Mengraiと名付けられた仏塔は、ランナー王国の創始者メーンライ王の遺灰が収められており、王の死後、息子により1317年に建立されました。仏塔の前にはメーンライ王の像が祀られています。

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仏堂 Vihan は正面から見るとどれも同じに見えます。中には大きな仏像がまつられていましたが、入口に柵があり、更に仏像の前にも金網があって間近で見ることはできませんでした。まるで仏像が檻に入れられているかのよう・・・、ですが、おそらく盗難や破損を防止するためなのでしょう。参拝客も少なく見張るものも居ないので致し方ないですね。

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仏堂などの建造物は何度も修復されており、1952年に最後の修復が行われました。仏塔がおそらく昔のままに残されているのは有り難いです。ワット・プラケオからは400mほどなので、行ってみる価値は十分にあります。




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2017/11/18

ワット・プラタート ドイ チョム トン Wat Phrathat Doi Chom Thong チェンライの原点にある寺院

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ワット・プラタート ドイ チョム トンはチェンライ市街地から北西方向の小高い丘の上にあります。1260年、迷い込んだ象を探しにメーンライ王がこの地にたどり着いたとき、周りの景色が余りにも美しかったため、ここに新しい都チェンライを作ることにしたと伝えられています。現地の案内板には Wat Doi Tong (堆通寺)と表記されています。また、寺院に上る通りは Doi Thong Road (金山路)と言います。この寺院の場所を中心としてコック川辺りまで城壁が築かれて、チェンライの町が誕生しました。寺院の直ぐ横には Navel City Pillar (市の守護神をまつるための柱)が1988年に作られました。

ワット・プラケオから Trairat Rd を北に進み、大きくカーブしてから約600m進むとDoi Thong Rd(金山路)があります。緩やかな坂道を 100mほど進むと右手に約100段ほどの長い階段があり、そこを上ったところにワット・ドイトンはあります。この辺りもチェンライの他の地域と同じく、犬が多いので注意が必要です。私が行ったときも、階段の上で犬が待ち構えていてちょっと身構えてしまいました。ですが、階段を上ったところには出店がいくつかあって人も居るので、そのような場所に居る犬は野犬とは違うので安心できます。

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古い階段を上りながら少しだけ期待しましたが、残念ながらこの寺院も作りは新しく美しいです。一部改装中でしたが、どう見ても純粋なランナー様式ではなさそうです。由緒ある場所の寺院にしては、ちょっとショボイ仏像と、金ぴかの仏塔だけが目立っていました。この仏塔はチェンマイにある有名なワット・ドイステップと同様なランナー王朝全盛期の形なのだそうです。

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寺院の直ぐ横には Navel City Pillar があります。小さな階段を上がると直ぐ目の前です。

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108本の柱が立っており、中央部には 5本の少しだけ大きな柱があります。これはメーンライ王と同じ身長なのだとか。わりと小柄だったようです。

多くの場合、City Pillar は City Pillar Shrine として寺院建築の中に収められていますが、ここは野ざらしで珍しいです。訪れたとき、地元の小学生くらいの子供達が見学していて賑やかでしたが、観光客はほぼ居なかったです。森林に囲まれた中にあるので、一人では真昼でないとちょっと怖い雰囲気でした。


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2017/11/16

エメラルド仏陀が発見された寺 チェンライのワット・プラケオ Wat Phra Kaew

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ワット・プラケオとは「エメラルド仏陀の寺」の意味です。バンコクの王宮内にあるワット・プラケオのエメラルド仏陀は、元々は、当時ワット・パヤと呼ばれていたこの寺院で1434年に発見されました。

エメラルド仏陀と言っても実は本物のエメラルドではなくてヒスイ製です。紀元前234年にインドで作られたとされていて、その後スリランカやカンボジア(アンコール・トム)、アユタヤを経て現在のタイ北部カムペーンペットを経て、チェンライに持ち込まれたのは1390年頃で、戦火の中、エメラルド仏陀は密かに隠されました。そして1434年に落雷で壊れた仏塔の中から発見されたわけです。

チェンライのワット・プラケオにある案内板には、日本語で次の通り書かれています。
ワット・プラケオは、建立当初ワット・パヤ、通称「竹林寺」と呼ばれていた。1434年、稲妻が寺の仏塔を直撃し、その時エメラルド仏陀の安置が予告された。このめでたい出来事がワット・プラケオ、又はエメラルド仏陀寺院、と言われる由縁である。

当時、ランナー王朝の都はチェンマイにあり、王はエメラルド仏陀をチェンマイに移すことにしました。けれども、言い伝えによると、白象を使ってエメラルド仏陀を運ぶ計画が三度に渡って失敗したため、チェンマイへの移設を諦めて、ランパーン Lampang に置くことになったそうです。チェンマイへ運ばれたのは1468年です。チェンマイには85年間置かれていたそうです。

エメラルド仏陀はその後、225年にわたってラオスに移されていましたが、1778年、トンブリ王朝のタクシン王がラオスを侵攻して、後にチャクリー王朝を開くラーマ I 世(当時はタクシン王の部下である将軍)がバンコク・トンブリに持ち帰りました。1784年からは、チャクリー王朝の王宮内の寺院(ワット・プラケオ)に移されて現在に至ります。霊験あらたかなエメラルド仏陀はタイ国の守護神として祭られています。

現在、チェンライのワット・プラケオには、信者の寄進によって1991年に奉納された新しいエメラルド仏(レプリカ)が安置されています。正面から見える本堂(Ubosot)ではなく、奥の建物にエメラルド仏陀はあります。

本堂と内部の仏像
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エメラルド仏陀があるのはこちらの建物
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エメラルド仏陀は建物中央部分に置かれているので、全面だけでなく横や後ろからも見ることができます。
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2017/11/14

チェンライで唯一現存する木造の仏堂がある寺院 ワット・ミンムアン Wat Ming Muang Chiang Rai

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ワット・ミンムアンはチェンライで最も古い寺院です。マンラーイ王がチェンセン Chiang Saen からチェンライ Chiang Rai に遷都した 1262年に建立されたとされています(境内の案内板に記載)。元々はワット・チャンムープ Wat Chang Moop (ひざまづく象の寺の意味)と呼ばれていましたが、1970年に正式に仏教寺院として登録されたのを機に現在の名前を与えられました。Wat Ming Muang は「町の幸運を祈る寺」という意味になるようです。

この寺院の一番の見所は、チェンライで唯一残る木造建築の仏堂(礼拝堂)です。深い小豆色とゴールドを基調にした豪華な建物です。屋根の上には34体の白鳥が飾られています。元来「象の寺」として知られていただけあって、仏像の周りをはじめとして至る所に象の彫刻や絵画が飾られています。

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木造の仏堂の奥に新しく(?)仏堂を建築中のようで、そちらは緑と白色を基調にした建物です。建築中と思われますが、特に作業はしていないようで、入口も内部もかなり荒れ果てていました。この仏堂で面白いのは、通常はナーガの彫刻が入口にありますが、ここでは象とナーガを合体したような形になっていました。象の寺ならでは、他では見ることができないです。

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外から見たときの寺院の外観は独特です。とてもタイ寺院とは思えないような凝った装飾が施されています。通りから見たときは、中に入るのを一瞬ためらいましたが、内部はタイ寺院でした。外から見える部分は二階になり、小さな階段から上ることができます。工事中だったので色々と工具が置かれていましたが。。

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チェンライ名物クロックタワーから250mの距離です。


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2017/11/12

チェンライのワット・チェットヨート Wat Jet Yod Chiang Rai

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同名の寺院はチェンマイにもあります。Wat Chet Yot と書かれることが多いですが、寺院の標識に書かれていた綴りの通り Wat Jet Yod と記載することにします。寺院の名前は「7基の尖塔(Chet Yot)」からきていて、寺院本殿の後ろに、中央に大きな仏塔と6つの尖塔がある真っ白な建物があります。正確な建造年はわかりませんが、同じくチェンライにある Wat Phra Singh, Wat Phra Kaew, Wat Doi Thong や Wat Ngam Muang と同時期、ランナー王朝時代の後期に建立されたと考えられています。ビルマに占領されていた600年にもおよぶ時代、寺院は荒廃しており、チャクリー王朝になって Rama III により修復・再建築されました。寺院の案内板には 1844年に建立されたと書かれています。

正面にある寺院内で最も大きな建造物は、8個の聖石に囲まれていることから本殿 Ubosot であると思います。全体を見ると、7基の尖塔は本殿裏に直線上に配置されています。他の多くの寺院でも、仏塔(チェディ)は本堂(Ubosot あるいは Vihan)の後ろ側に配置されていることが多いです。

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本堂の中には、わりと大きめの仏像が安置されていました。仏像には色々と表情があるのでしょうね。並べてみたことはないので違いは良くわかりませんが、ここの仏像はなんとなくのんきな顔をしているように思えました。

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7つの尖塔の建物の周りには小さな仏像が置かれていました。通常のチェディも同じですが、チェディ内部にも仏像が設置されていることが多いです。と思って探してみると・・・
本堂と尖塔の間に鉄格子が付けられた入口がありました。写真では少し赤色で見えている場所です。

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内部は暗くなっていましたが、わりと鮮明に写真にすることができました。
美しい寺院を見るのは楽しいのですが、私はやはり一部朽ち果てたチェンマイの Jet Yod の方が好きですね。(昨日行って来ましたが、変わって無くて安心しました)


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