2018/07/07

進化を続ける Apple の地図アプリ - もはや Google Maps を越えた使えるアプリに

Apple Maps 400

2012年、Apple がデフォルトの地図を Google Maps から自社製 Apple Maps に切り替えたときは、地図の正確性が酷評されて CEO が謝罪するまでに至りました。それから5年以上が経ち、かなり完成度は高くなってきました。Google Maps がデファクトスタンダード化しているので比較されることが多いのですが、この二つの地図、使用目的が全く異なるので比較の意味がないと思っています。Google は地図そのものに重きを置いて開発されてきたのに対し、Apple が求めているのは地図を如何にして生活の中で使えるアプリにするかということではないでしょうか。

いまだに Apple の地図は信頼できないという人がいます。おそらく、そう言う方は5年前から Apple Maps を使っていないのではないでしょうか(笑)。あるいは、Google Maps が常に正しいと思い込んでいる人かもしれません。

日本でも Apple Maps Vehicles が走り出す(2018/06/24)

目的が違う以上、それに合わせて使い分けるのが賢い方法です。Google Maps には複数の地点をメモリして表示したり、マイマップ機能を使えば自分の思い通りの地図を作ってGoogle Drive に保存して共有することもできます。例えば、次に示すのは作りかけのバンコク観光マップです。それぞれの場所にコメントや写真を入れる事もできて大変便利です。

Google_My_Map_BKK.jpg

一方で、Apple Maps ではピンは一箇所しか立てられません。ですが、お気に入りに保存して直ぐに見ることができたり、連絡先アプリと連携して地図表示が簡単に行えます。もちろん、地図に立てたピンの場所を連絡先アプリに簡単に登録することもできます。

どちらも一長一短あって、いいとこ取りのアプリができたらいいのに・・・と誰しも思うものの、大人の事情があって事は簡単では無いのでしょう。(笑)

さて、iPhone を持って街に出た時に気になるのは、駅の場所や列車の時刻表、店の場所などです。大きな駅の場合は出入口の場所もわかると便利です。旅行者なら大きな荷物を持っていることもあり、エレベーターの場所も知りたいと思うことでしょう。

これは正に Apple が目指すところじゃないでっしょうか。現時点で、Apple Maps と Google Maps を比較すると明らかに Apple Maps の方が情報量が豊富です。入口の場所やエレベーター、エスカレーターの場所、そして駅の時刻表までも Apple Maps から即座にアクセスすることができるのです。

新宿駅西口前の地図を Apple Maps と Google Maps を比較してみると、Apple Maps の方が店の数や駅への入口など情報量が豊富なことがわかります。赤丸で囲んだ部分が駅入口を示していて、アイコンをクリックすると「階段」「エレベーター」などが表示されます。Google Maps にはそのような機能はありません。

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こちらが Apple Maps です。交通機関表示画面にすると路線図と駅、入口が表示されます。

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Google Maps で路線図を表示した画面。

視覚的にも Apple Maps の方が見やすい感じです。これらは iPad のスクリーンショットですが、Apple Maps は Mac App もあって、全く同じように表示されます。もちろん、PCで設定したピンは iPad にも転送されて表示されます。

駅入口や駅のアイコンをクリックすると時刻表が表示されます。これはなかなか便利な機能だと思います。東京だけで無く地方都市でも利用できます。(ジョルダンの情報が表示されているようです)

IMG_0061.jpg

全てのアイコンはクリックすると大きく表示されるので助かります。また、アイコンをクリックして情報表示しても、Google Maps のように地図の画角が移動しないのも使いやすいです。店のアイコンをクリックすると「食べログ」の情報が表示されます。

使えないと酷評された Apple Maps ですが、今では無くてはならないアプリになりました。どちらがいいとかでなくて、両方をうまく使い分けるれば良いと思います。街歩きにスマホの地図アプリは必須ですからね。


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2018/07/04

来週は App Store 誕生から10周年 App Annie による App Store Report がスゴい

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来週 7月11日で、App Store は10周年を迎えます。App Annie は 2010年7月から App Store のダウンロード数やアプリの売上統計を取り始め、その結果を公表しました。

冒頭画像にあるように、この約8年間の間に、アプリのダウンロード数は1,700億回売上は14兆円越えています。現在約200万を越えるアプリが App Store に登録されていて、通算で1億円以上の売上を上げたアプリの数はおよそ1万個もあります。年平均売上増加率は52%にも達していて、2017年のアプリ売上は5兆円に迫る勢いなのです。

どのようにして調べたのかはわかりませんが、iPhone User は約100種類を越えるアプリをインストールしていて、そのうちの40種類前後のアプリを毎月使っているらしいです。国により多少の差はありますが、大きな違いはありません。ちなみに、日本では109のアプリがインストールされていて、37アプリが毎月使われているとのことです。(私は200個を越えるアプリをインストールしていますが、使ってるのは40前後です)

興味深いのはアプリの種類です。App Annieはゲームとそれ以外のアプリで別けて統計を取っています。これを見ると、アジア人はゲーム好きであるのが一目瞭然です。(笑)

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左は昨年のダウンロード数で右が売上です。グリーンがアジア地区、ブルーがアメリカ、グレーはそれ以外の地域を示しています。アジアのダウンロード数は約半分弱なのですが、売上になると約6割を占めていることがわかります。アメリカではゲームの売上割合は66%なのに対して、アジアでは84%にもなります。

更に興味深いのは、我が日本はアプリ売上比率が他国を圧倒している点です。日本のアプリは日本語だけのものがほとんどで、ある意味ガラパゴス化しています。よって、ダウンロード数で Top 10 に入るようなアプリは無いにもかかわらず、売上では Top 10 に3個も入っています。

AppAnnie_04.jpgAppAnnie_05.jpg
このデータは2007年からの通算です。一昨年、爆発的にヒットした Pokemon GO が10位に入っています。日本製アプリの最高売上は2013年に登場した「モンスターストライク」です。2000年代半ばに一世を風靡した SNSの草分け Mixi が配信しているゲームアプリです。数多くのゲームアプリが発表される中、多くは飽きられてしまう運命にあるようですが、通称モンストは、先週末に行われた「XFLAG PARK 2018」の盛り上がりを見る限りまだまだ勢いは衰えてないように思います。現在、日本の他にも中国語圏で配信されているそうです。

日本人のゲーム好きは次のデータを見ると顕著にわかります。
AppAnnie_03.jpg
App Annie のデータに割合%を追加してみました。日本はダウンロード数では5.6%なのに、売上ではなんと19%をも占めています。アジアでは80%以上がゲーム売上であることを考えると、日本のこの数字の大部分はゲーム売上から来ていると想像できます。ちょっと異様な感じすらしますが、確かに電車の中でもゲームに夢中になってる人が沢山居ますからね。

日本は iPhone のシェアが 50%を越えていると言われ、世界のどの国よりも iPhone 比率が高いです。App Store の売上も 1兆円規模に達していて、Apple からしてみると日本は超優良お得意様といった感じでしょうか。(笑)

レポートには、各年の Top 10 アプリも載っていました。2013年と2017年を比較してみました。売上規模は4倍ほど違いますが、LINEが Top 10 に入っているのは意外でした。ダウンロード数で Facebookや Instagram, Google Maps が上位に来ているのは変わりませんが、最近は中国系アプリの台頭が著しいです。2017年の売上 2, 4, 7, 8位のアプリは中国製です。2018年になると中国製アプリが Top 10 の半数を占めています。圧倒的な人口なので当然のことかもしれませんね。ただ、訳わからない日本語や見慣れない “漢字” を使ったアプリが増えるのだけは勘弁願いたいものです。


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2018/06/28

Apple からの不可解なメール

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Apple から届いたメール

XXXX様 
Appleは、iTunes StoreまたはApp Storeでの購入時に、お支払いに関連する情報が引き続き確実に保護されるよう、2018年6月30日にシステムをアップデートいたします。 

弊社の記録によると、お客様は古いバージョンのiOS、macOS、またはApple TVソフトウェアからストアにアクセスされている可能性があります。 

iOS 4.3.5以前 
macOS 10.8.5以前 
Apple TVソフトウェア4.4.4以前 

上記のソフトウェアを搭載しているデバイスからお支払い情報を変更するには、より新しいバージョンのソフトウェアに更新する必要があります。 

最初は何かの釣りかと思いました。と言うのも、うちの iMac, MacBook Pro, iPhone, iPad は可能な限り直ぐに最新OSにアップデートしていて、記載されているような古いバージョンは使っても無いから。いつのどのような記録に基づいているのかが不明なのでなんとも言えません。もしかしたら、なりすましが古いOSを使っている可能性もゼロではないです。

送信元を確認して、メールに記載された「詳しい情報」をクイックルックして Apple の公式サポートサイトであることを確認してから開いてみました。

iOS 4 は、iPhone 4 (2010年)に搭載されていた OS です。うちには古い iPhone 4S が眠っています。(捨ててないだけですけど)これに搭載されていた OS は iOS 5 ですので、上記には該当しません。初めて買った iPhone が iPhone 3GS で、本体は捨てずに持っていますが既に電源すら入らない。というか、ちゃんと OS の更新はしていたので、使わなくなった時点で iOS 6 にはなっていたはずです。

macOS については、メインの iMac と MacBook Pro は常に最新版の OS にアップデートしています。サブ機で時々使用する 2009年ものの iMac も今年になってから macOS 10.13 High Sierra にアップデートしました。その前までは macOS 10.9 Mavericks で使っていました。つまり、Mac についても macOS 10.8.5 以前の OS はここ数年使ってないのです。ちなみに、macOS 10.8.5 とは Mountain Lion です。

Apple TV ソフトウェアについても、Apple TV (3rd generation) が発売された 2012年までは Apple TV (2nd Generation) を使っていたので、その時の OS が Apple TV ソフトウェア 4.1 です。3rd generation からは version 5 になっています。

このように、少なくとも 2012年以降は該当する古い OS を使う環境に無かったはずなのに、なぜこんなメールが来たのでしょうね。なんとなく、気持ち悪い。


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2018/06/25

地図と言えばこんな話題も。。。Apple Maps には実在しない島が今でも載っている

存在しない島

旅行して街歩きをするときは、iPhone を持って Goole Map や Apple Maps を頼りに散策します。地図は正しいものと信じて歩き回るわけですが、街は常に変化しているので地図が更新されてないと、あるべき所に無かったり、地図に載ってない道があったり・・と困惑することもあります。これはカーナビ頼りにドライブするときも同じです。道なき道を走ることも良くあります。(私の車は地図を自動更新設定しているので新しい道も随時更新されていますが、それでも1ヶ月くらいのタイムラグはあります)

Yahoo ニュースにこんな記事が出ていました。

この記事によると、「二宮書店(東京都目黒区)が発行する地図帳に、2017年まで約8年間にわたって「実在しない島」が津軽半島沖に掲載されていたことが分かった。2018年発行の地図からは抹消された。」とのこと。

実はこれ 2008年頃から話題になっていて、多くの地図に記載されていたけど、国土地理院発行の地図には記載が無く “間違い” であることが確定していました。Yahoo地図には元々記載されていなくて、Google Map には「島」が存在しており、Google はその後、「その島」を削除しました。

二宮書店によると、「その島」は印刷原版を作る際に「点」が間違って入ってしまったのでは・・としてますが、8年間にもわたって修正がされなかったわけです。そして、おそらく二宮書店の地図を参照したと思われる Google Map, Apple Maps, Nokia Map などは「その島」を掲載し続けた。(Googleは間違いの指摘を受けて直ぐに修正して、現在「その島」は記載されていません)

冒頭の画像は Apple マップ のスクリーンショットです(2018/06/25 時点)
間違いがわかってから10年経っても修正されてないことになります。Appleさんの肩を持つわけではありませんが、領土問題に直接影響しないような日本の超マイナーな無人島があろうと無かろうと大した問題ではないのかもしれません。2008年というと、Apple Maps はまだ無かった時代なので、誰も間違いを Apple に指摘しなかっただけなのかもしれません。

今日、2018年6月25日に撮った iPad の Apple Maps のスクリーンショットは次の通り。
Google Map, Apple Maps, そして Apple Maps の衛星写真と続きます。

GoogleMap_0048.jpg AppleMap_0049.jpgAppleMap_0050.jpg

赤丸で示した部分が問題の「島」です。Google Map にはありません。衛星写真ではぼんやりと島影っぽいものが見えますが、北東方向の同じ大きさくらいの実在の島(渡島小島)と比べると写り方が明らかに違います。ちなみに、北側の少し大きな島は「渡島大島」という日本最大の無人島です。

Apple や Google は自ら地図を作っているわけではないので、地図製作会社と提携して地図を買って配信しています。制作会社が間違ってしまえば、それがネット上で広まってしまうのです。制作会社としては、無断コピーされないように何らかの対策を取るのは至極普通です。もしかしたら、深読みするならば、二宮書店は「その島」をあえて掲載してコピーされたときの証拠にしようとしていたのかもしれません。同様の手法は辞書や日本語入力システムにも使われているそうです。悪影響しないような間違いをあえて入れているという話です。日本語入力システムの場合は、変換の癖などもそれになるのでしょう。何度入力しても学習されない言い回しなどは随分と経験していますからね。

世の中には地図マニアと言われる人達がいて、中には地図の間違いをアラ探し(失礼)しているグループもあるそうです。地図って面白いです。スマホの地図を見れば、店舗情報やその店の評判なども知ることができます。今やスマホ地図は生活に密着していて、それ無しでは旅行やドライブも楽しめない。地図が情報発信のベースになる・・と確信していたのかどうかは知りませんが、Google がいち早く目を付けてスマホ地図の充実を図った先見性には恐れいります。


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2018/06/24

日本でも Apple Maps Vehicles が走り出す

apple-maps-vehicle.jpg

Apple の Web Site で、Map データ収集の為の車を 6月から10月の間、東京23区と浦安で走らせると案内がありました。この活動、海外では2015年から始まっていて、ようやく日本も対象になったのか・・という印象で、アジア諸国では日本が最初のようです。

これまで Apple Maps Vehicles が走った場所は、アメリカ全土の他、クロアチア、フランス、アイルランド、イタリア、ポルトガル、スォヴェニア、スペイン、スウェーデン、そして英国だけです。主要国というわけでは無くて東欧のマイナーな国々も含まれているので、まだテスト段階なのか、プライバシーの問題などで法的な許可が取れた国から始めているのか、対象地域の選別方法はよくわかりません。

Webページには、「データが公表される前に収集された画像中の人の顔やナンバープレートなどをぼかす処理を行います。」と記載されていることから Google Street View 的な機能を Apple Maps に加えようとしているのかもしれません。ですが、2007年から運用を始めた Google Street View に対抗するにはまだ相当な時間がかかるのではないでしょうか。

Apple が何を考えているのか、海外でも憶測が飛び交っています。Google Street View はいわゆるマーケットリーダーですが、Apple としても何らかの勝算がない限り始めないのではないかということ。

Apple が Street View データを何に使おうとしているのか。。
Apple の説明では、現在は他社の道路情報データを使っている部分があり、それを自社データに置き換えていく・・・と言うようなことを言っているようです。でも、それは何の為なのか。おそらくは他社データでは Apple が求める情報にならないからなのかもしれません。

可能性として、先の WWDC で AR 機能の充実が発表されたように、道路の画像情報と AR 機能を合体させようとしているのかもしれません。そうすれば、世界中何処でも、あたかも自分が旅行したような体験ができるようになるかもしれませんね。

2012年に Apple が iOS のデフォルト地図を Apple Maps に置き換えたとき、様々な不具合があって「使えない地図」のレッテルを貼られてしまいました。それから5年以上が経って地図の精度も上がり、 iPhone ユーザーに限るなら Google Map の3倍以上のユーザーがいるとされています。

今思うと、Google Map にも当初は沢山の間違いがありました。それでも、他に選択肢が無かったこともあり Google Map は mobile phone でデファクトスタンダードになっていたところに、5年も後に登場した Apple Maps がそれと比較されてしまったのです。今でも Apple Maps, Google Map 共に正確性を欠く部分は沢山あります。それぞれの地図には得手不得手があるので、私は目的に応じて地図を使い分けています。

Google Map は地図そのものに注力している感じがします。一方で Apple Maps は Wikipedia や Trip Advisor のデータを取り込んで、旅行ツールとして位置づけているように思います。Google Map と Apple Maps にタイの観光地 “カオサン”とカタカナで入力して検索すると次のようになりました。

IMG_0044.jpg

Google Map で表示すると、このように見慣れた地図が表示されます。地図の左側には住所、座標と Street View 画像が表示されます。これでも良いのですが、もしも現地でタクシーに乗って運転手に見せる必要がある場合には使えません。住所のカタカナ表示はありがた迷惑なのです。

一方で Apple Maps の場合は次のように住所は現地語で表示されます。そして、Wikipedia と TripAdvisor のコメントも合わせて表示され、観光客には使いやすいかもしれません。

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Apple Maps では、道路名などは現地語で表示されます。英語なら問題ありませんが、それ以外の言語だと我々は読むことができません。Google Map では多くが英語で表示され、逆に現地の人には良くわからなかったりします。Apple Maps には、設定で日本表示に切り替えることができて、そうすると一部表記がカタカナになります(次の通り)。ま、現実的にはほとんど使い物になりませんが(笑)。

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Apple Maps の左上に表示される写真は他社データのリンクです。これを自社データに変更していきたいというのは現実的な感じがします。観光地などの画像データベースを自社で持つことは戦略上重要なことですからね。

今後、日本の各地でも Apple Maps Vehicles が走り回るようになるのかもしれません。


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