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2018/01/19

Apple QuickTime Player で m2ts HD動画を再生する

QuickTimeJ.jpg

QuickTime Player で m2ts HD動画の再生ができるようになったのは発見でしたが、定番アプリ VLC Player に比べると機能面で不十分なところがまだ多々あります。とりあえず再生はできるようになった・・と言った感じでしょうか。


QuickTime Player で色々な m2ts ファイルを再生してみると、再生できるものとそうでないものがあり安定しません。まぁ、これは VLC Player でも同じなので、iMac のパワーに依存する部分もあるのかもしれません。問題は、オーディオトラックの選択ができないため、複数のトラックがある動画ではミックスされた音が同時に再生されてしまうことです。他にも、Apple TV での直接再生にも問題があって、ビデオフォーマットによって出力できなかったりします。Apple TV へ出力するためのアイコンが出てきません。まとめると・・・

1) ほとんどの m2ts HD動画を再生できる(ただし不安定な時も)
2) オーディオトラックの選択ができない
3) PC から Apple TV への出力はビデオコーデックのフォーマットに依存する
4) TV動画(1080i)の場合、インターレースの除去ができない(設定できない)
5) m2ts のまま無劣化でトリム編集ができる(出力ファイルは .mov)
6) 無劣化で .mov ファイルに変換して保存できる

QT比較
※QuickTimeのインスペクタでビデオフォーマットを見ると MPEG-2 と表記されています。
ビデオコーデックは Apple ProRes 422 です。

TV録画番組を Blu-Ray に焼いて、DVDFab Passkey で m2ts ファイルを取り出して保存しておくと PC でも見ることができます。PC で扱えるようになると、いらない部分を削除したり編集したくなるわけで、m2ts を iMovie や Final Cut Pro X で扱えるフォーマットに変換しなくてはいけません。(QuickTime で m2ts ファイルを再生できるようになったので、そのうち Final Cut Pro X でも直接取り込めるようになることを期待)ネットで検索すると変換アプリはいくつか見つかります。動画変換の定番アプリは HandBrake ですが、それ以外にも有料で MacX Video Converter Pro や iSkysoft iMedia Converter Deluxe があります。

サクッと使ってみた感じでは、いずれも変換に時間がかかることからデコードしてエンコードし直しているように思います。よって、画質にも差が出てきます。以前試した結果と、今回ざっくり見た限りでは、HandBrake が最も綺麗に仕上がるけれど時間がかかります。MacX と iSkysoft はいずれも短時間で保存できるものの、MacX では画質がかなり劣化します。iSkysoft は HandBrake と比べても遜色ない程度です。インターレースの除去ももちろん可能です。

QuickTime Player の場合は、m2tsファイルを開いてそのまま保存すると .mov ファイルとして保存されます。最も短時間でフォーマット変換が終わり画質の劣化もありません。細かな設定などはできませんが、m2ts => mov 変換が簡単にできるのは有り難いです。mov ファイルにすれば iMovie や Final Cut Pro に取り込んで自由に編集ができます。

m2ts ファイルの再生だけであれば、ネットワークサーバーに保存しておくと Apple TV の VCL Player で再生できます。テレビの Media Player などでも再生可能でしょう。なので、m2ts ファイルの変換は編集したいときだけ必要です。(MPEG-2コーデックの場合は mov ファイルに変換しても iMac から Apple TV に出力できません。編集アプリで H.264 に変換する必要があります)。

QuickTime Player で m2ts HD動画の再生ができるようになったのは素晴らしいことですが、一番有り難いのは、無劣化で短時間に .mov ファイルに変換してくれることですね。

iMovie と Final Cut Pro X による編集について少しだけ。
いずれのアプリも、.mov ファイルを読み込んで、切り取りたい部分を選択してプロジェクトを作成、そして書き出すだけで簡単に動画編集ができます。もちろんエフェクトも加えることができます。
iMovie では細かい設定はできないけれど簡単に動画編集ができます。オーディオトラックの選択項目など無いので、複数トラックの場合はそのまま残ります。インターレースは自動的に除去されて H.264 コーデックで保存されます。よって、QuickTime Player で開くと Apple TV に直接出力できます。

一方、Final Cut Pro X の場合は、さすがプロ用のアプリだけあって設定項目は沢山あります。でも、簡単に編集して出力するだけなら iMovie と操作はさほど変わりません。出力ファイルのビデオコーデックは選択できるし、インターレース除去も設定できます。言い換えるなら、これらを正しく設定しないといけないということです。インターレース除去はデフォルトでは OFF になっています。「設定」を開いてインターレース除去にチェックをいれなければなりません。現時点で汎用性を持たせるなら、ビデオコーデックは Apple ProRes ではなくて H.264 を選択することです。

動画を扱い出すと早い iMac が欲しくなります。ま、今は写真中心なので現有の iMac でもうしばらく頑張るかな。iPhone や 4Kデジカメで動画は撮っているものの、画像の切り出しくらいにしか使ってないですから。

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コメント

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分かりやすい解説、ありがとうございます。